前回はラマダン(イスラム教の断食月)期間中に出現する屋台について紹介しました。
さて、今回はラマダン期間中の生活について、非イスラム教徒(私は日本人で仏教徒です)の目線からリポートしたいと思います。
まず、ラマダン期間中にブルネイを訪れる方に知っておいていただきたいこと。
それは非イスラム教徒であっても、日中は公衆の面前で飲食してはいけないことです!
2014年から導入されたルールでは、いかなる飲食店も日が出ている間は持ち帰りのみ営業可で、店内で飲食することができません!
街中だけでなく、ホテルのレストランも同様です。朝食もルーム・サービスになったり、通常とは違う朝食会場でひっそり行われるようになります。
ホテルの個室など、プライベートな空間では飲食しても構いませんが、なるべくイスラム教徒の目につかないところで飲み食べしましょう。
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日中は外で食べられませんが、持ち帰り用のお惣菜やお弁当なども売り出されるので、そういった楽しみもあります♫
(上の写真は、夕方スーパーに行ったら、お惣菜やホットスナックが完売していたの図)
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午後の早いうちに別のスーパー(レストラン併設)へ行ってみると、屋外にお持ち帰りコーナーができていて、大盛況でした。
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ブルネイ独特のオレンジ色のスパイスに漬け込んだ鶏肉(主に手羽肉)も売ってました!
ちょっと甘い味付けで美味しいですよ〜
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ムスリム(イスラム教徒)は、夕方日が暮れてから食事し、また日が昇る前の早朝にも食事をするので、生活リズムが変わります。
そのためブルネイの政府や企業、学校も通常より若干遅く始まり、早く終わります。政府の就業時間は7:45-16:30(うち昼休み1.5時間)ですが、それが8:00-14:00(昼休みなし)に変わります。
もともと労働時間が短いのに、さらに短くなってる。。
やはり、ラマダンはムスリムにとって神聖な月(Holly Month)なので、断食に集中する必要があるようですね。
さて、みんな早く仕事を切り上げ、日没が近づくといよいよ断食が明けます。マレー系の店などは大抵15時ごろから店を開けて、ディナーの準備を始めます。
なかでも、この月の1番のお楽しみは、
「スンカイ・ブッフェ(Sungkai Buffet)」です。
レストランにもよりますが、ブッフェ形式の営業をするレストランが多くなり、値段も10〜35ブルネイ・ドルとブッフェの値段やバリエーションもさまざまです。
上の写真は、なんちゃって日本料理屋のしゃぶしゃぶブッフェ。しゃぶしゃぶといってもタイスキのような感じです・・
日が暮れる間際には、イスラム系の音楽が流れ出し、ブッフェの列ができます。そしてお祈りが始まるまで、料理に手をつけず辛抱。
参考写真はブッフェ会場ではないのですが、フードコートでも準備万端!
お祈りが始まれば、さぁ食事がスタートです。
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いきなり油っぽいものを食べたりすると体がびっくりするので、 まずは栄養価の高いデーツ(ナツメ)という果物を一口。 私は黒っぽいタイプが好きです。ダークチョコレートのように甘さ控えめ。 |
ブッフェはレストランによりさまざですが、この前行った中華系のハラル・レストラン
では、比較的野菜が多くて、ヘルシーめな味付けだったので重くなく、美味しかったです
甘い味付けの串焼き「サテー(Satay)」も店の前で焼いてくれます✨
このレストラン一番の目玉は北京ダック!
本場のカリカリな北京ダックとは程遠いものの、ジューシーなロースト・ダック(鴨肉)を甘めのタレと野菜と一緒に食べます。これはなかなか♫
そしてマレー系のお祝いごとなどで必ず出てくるローズシロップの飲み物。
濃縮液を水で薄めて飲むのですが、水に加えて練乳(エバ・ミルク)を入れたものを「バンドゥン(Bandung)」と言います。
インドネシアのバンドゥンと関係があるのだろうか・・・調べてみようと思います!
こうして断食明けのディナー「スンカイ」が終わると、今度はラマダン月だけの夜のお楽しみ「サフール」がやってきます。
サフールについては、また別の記事で紹介しますね〜
もう断食が終わって、断食明け大祭(ハリ・ラヤ)の1ヶ月も終わろうとしています。
ちょっとタイムラグがありますが、ハリ・ラヤの様子もリポートしますので、
引き続き宜しくお願いします☺️💕
それでは、Sampai Jumpa Lagi!
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