こんにちはー!
今回は、ブルネイをはじめ東南アジアの島嶼国(インドネシア、シンガポール、マレーシア)で今週話題になった、ある出来事について書きたいと思います。
その名も、”マレー料理「ルンダン」はクリスピーじゃない?”事件。
イギリス版「マスター・シェフ」に参加したマレーシア出身の出場者が、自分にとって思い入れのある料理として、ココナッツミルクで炊いたマレーシアの国民食「ナシ・ルマ (Nasi Lemak)」を作ったところ、サイドの「チキン・ルンダン(Rendang Chicken)」が”クリスピー”ではないと、審査員に酷評されてしまいました。
そもそもルンダンは、牛・鶏・ヤギ肉などをココナッツミルクとレモングラス、クミン、コリアンダー、唐辛子などのスパイスをふんだんに使って煮込んだ、カレーのような煮込み料理です。
材料と作り方についてはこんな感じ↓。
チキン・ルンダンのレシピ(英語)
ビーフ・ルンダンのレシピ(英語)
クックパッドでも、ルンダン又は「レンダン」で調べると数件ですが、日本の方が作られたレシピが載ってます♫
よーく煮込まれたルンダンは、ほろほろと身が解けてとっても美味しく、鶏肉であれば鶏皮はスパイスが染みてプルプルとしています。
私は学生時代、東京のとあるマレーシア料理店でアルバイトをしていたのですが、賄いで食べられるのをいつも楽しみにしてました。
ザレハさんが作ったナシ・ルマのルンダンは、ルンダンを見慣れている私からすればジューシーで美味しそうだと感じますが、マスターシェフUK審査員のJohn Torode氏とGregg Wallace氏は、
「皮がクリスピーじゃない。ソースが皮全体にかかっていて、とても食べられたものでない」
「ナシルマのサイドに、このルンダンはふさわしくない」
といった、独断の評価をします😅💦
この一件がマレーシアで炎上!TwitterなどのSNSで審査員への批判が殺到すると、
今度はJohn氏が、
「ルンダンは多分インドネシア料理だ!ナマステ!」と投稿。
(*ナマステはヒンディー語の挨拶🙏)
これが更なる炎上に発展してしまい、ルンダンの発祥の国はどっちなのかといった議論を巻き起こしました。
参考記事:
BBCアジアでの報道記事:Malaysians roast MasterChef over chicken rendang elimination
ロイター通信:英番組の審査員発言、東南アジアで料理発祥地巡る議論に
ルンダンは、マレーシア、インドネシアだけでなく、シンガポールとブルネイでも国民食として親しまれています。
ですから、今回の一件はセンシティブな話題となりましたが、その一方で各国の人々の反応を見ると、4カ国の絆がより深まったようです。
Facebookでは、こんな投稿が人々の共感を集めました!
こちらのページはもともと、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、マレーシア4カ国の文化の相違点をわかりやすくまとめていたり、各国のイベントごとを紹介していて、参考になります♫
ブルネイでもこんなソーシャル・インフルエンサーが!
なんと駐ブルネイ米国大使も、この騒動について「チキン・ルンダンをランチに食べながら、晴れの”ブルネイ日和”を満喫。(ルンダンは)そのままでパーフェクト。#クリスピーじゃない」と投稿したのです。
マレーシアでもナジブ現首相とマハティール元首相が本件についてコメントしてましたが、小さな国ブルネイでも気持ちは同じ。多くの人がアレン大使のInstagram投稿に賛同しました。
今回の一件で、ルンダンの魅力が多くの人に伝わり、また東南アジアの4カ国がお互いを理解し団結を深めることに繋がったのではないかと感じました!
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パンダンという葉と一緒に炊いたナシ・ルマ&ルンダン(著者撮影) |
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レトルト缶なども売ってます!こちらはブルネイ産です(著者撮影) |
ブルネイ及び東南アジア島嶼国を訪れる際には是非、彼らのソウル・フード、「ルンダン」を試してみてくださいね〜
それではSampai jumpa lagi!
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